20代個人投資家のブログ

セミリタイアに向け、投資関連・おすすめの本等を発信していきます。

【本紹介】お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方

今回は「お金持ちになれる黄金の羽根の広い方 知的人生設計のすすめ」という本を紹介する。

 

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幻冬者HPより引用

本書の中では、ロバート・キヨサキ著の名作「金持ち父さん貧乏父さん」の内容を要約してくれている。この本を読んだ後に本書を読むと、より内容の理解が深まる。しかし、当該書籍に書いてある内容は、アメリカにおける資産形成のノウハウであり、日本において使える内容ではない。

本書では、日本においてお金持ちになる方法を現実的な視点でまとめている。 

 

世界にひとつしかないお金持ちの方程式

本書において、著者が述べるお金持ちの方程式は以下の通りである。

資産形成=(収入ー支出)+(資産+運用利回り)

この方程式から、お金持ちになるになるには次の3つの方法しかないと著者は語っている。

  1. 収入を増やす
  2. 支出を減らす
  3. 運用利回りをあげる 

 このことはセミリタイアを目指す人にとって基本である為、詳細な説明は省く。

 

誰も知らない資産運用の常識

長期投資が成功するとは限らない

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「長期投資が成功する」という原則は、ニューヨーク・ダウから導き出された一種の経験則である。上記の図に示す通り、ニューヨーク・ダウは1975年から右肩上がりだが、同期間の日経平均株価の推移を見てもわかる通り、日本の株式市場には長期投資の成功を理論的に裏付けるチャートはない。日本の資産運用本の著者は、アメリカ型ノウハウを日本市場に無理やり当てはめているのである。

経済学者の予測は当たらない

統計学によると、経済学者の将来予測が全く当たっていないことを示している。そのため、「景気の動向を経済学専門家に聞いても無駄である」ということになる。

チャートで未来は予測できない

数多くの研究が株式市場になんらの法則性がないことを証明している。ゴールデンクロスデッドクロスといったテクニカル分析の有効性はない。テクニカル分析に従い株を売買するよりも、単に株を買って保有するだけの長期投資の方が有利であることが証明されている。

不動産投資 

本記事では不動産投資に関する詳細な記載は省く。著者の書籍の中で不動産投資に関する結論は、「持ち家と賃貸に経済的な優劣はない」と語っている。しかし、上記のニュースの通り、著者の考えでは賃貸の方が「自由」の面で勝っていると考えている。

マイクロ法人を使いこなす

「金持ち父さん貧乏父さん」でも記載されているように、サラリーマンのままでは金持ちにはなれないと著者は語る。この理由に、サラリーマンは実質収入の3割を税金と社会保障(厚生年金・組合健康保険・介護保険;給与明細を見ると理解が深まる)で支払っている。この重い負担から逃れるためには、

  1. 合法的な範囲で、できるため税金を払わない。
  2. 合法的な範囲で、できるだけ多く再分配を受ける

ことであると著者は語る。そうするために、「自営業を営み、法人化する」、本書でいうマイクロ法人を使いこなすことでこれらが可能になると語る。

 

所感

私にとって、自営業を営むビジョンが立っていないため、マイクロ法人を実行するのはまだ先になりそうである。しかし、資産運用に関する記事は非常に参考になった。私の結論としては、アメリカ市場の株を買い、長期保有することが資産を増加させる為の最適解だと考え、実行することにする。